Swingin’Brothers／SOFFet

以前、僕の中で今年の暫定№１アルバムは『Def Tech』などと紹介した。

彼らの1stアルバム『Def Tech』はなんとミリオンを突破してしまい、インディーズ・アーティスト
としてはモンゴル800『MESSAGE』に次いで史上2組目、また男性アーティストの1stアルバム
としてはCHEMISTRY『The Way We Are』以来、3年7ヵ月ぶりの達成なんだとか。
売れに売れてますなぁ。

よくインディーズファンの人達は自分の贔屓にしているアーティストがメジャーデビューしたり
人気が出てしまうと好きではなくなってしまう、なんて話を耳にする。嫁さんの友達も
レミオロメンや氣志團の”追っかけ”をインディーズ時代から続けていて、それこそ小さなライブ
ハウスに通い詰めていたのだが、テレビや雑誌で紹介され始めるととたんに興味を失って
しまっていた。同僚のＴさんも同様にＬ⇔Ｒはインディーズ時代が一番良かったと譲らない。
最近はＬ⇔Ｒの人気もなくなったので（失礼）むしろＬ⇔Ｒ熱が復活してコンサート情報などを
こまめにインターネットでチェックしているとか。一番嫌いなアーティストはMr.Children（笑）。
おもしろいなぁ。

僕はといえば特にそういったこだわりはなく『Def Tech』が売れようが売れまいがあの時いいな
と思ったのは間違いなく、人気が出たところで良さはかわらない、と思っていたが…。売れて
しまうとあらゆる所で曲がかかるために、少し”飽き”が生じてしまうのだ。最初はラジオで取り
上げられただけでボリュームを２，３上げて集中して聴いたのに今は、ね。もったいない。
だから気に入ってしまった曲やアルバムはあまり聴かないってのが長く楽しむコツなのかなぁ。
僕はアホみたいに何回も連続でパワープレイしてしまうのだ。サルか。

Swingin’Brothers-初回盤-

• アーティスト: SOFFet, YoYo, GooF, 河野伸, Naoto the Bomb, 藤本和則
• 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
• 発売日: 2004/08/25
• メディア: CD

去年最も聴いたアルバムSOFFetの『Swingin’Brothers』。

『Carnival』に続く２ndアルバムで、こちらを散々聴いてから１stを手にした。
いやー去年の秋から冬にかけてはまさしく”SOFFet中毒”だったなー。
「春風」「人生一度」「君がいるなら☆」といった曲はラジオで流れていたので何となく知って
いたけどSOFFetという名前は知らなかった。ある日嫁さんがGEOでカゴの中にぽーんと
アルバムを入れたのが『Swingin’Brothers』。

「そふぇっと？何ソレ？」「ソッフェだよ、ソッフェ」

僕は自分が本当に欲しいＣＤしか買わないしレンタルもしない。アーティストも曲も知らない
のにジャケットが気に入ったから買った、いわゆる”ジャケ買い”とか絶対ありえない。
大学研究室の先輩はジャケ買いこそが男のロマンだ、中身の音楽が気に入った物だった時
の勝利感は一度味わうべきだと力説していたけど全く共感できずに「あーこの人アホなんだ」
と思っていた（笑）。

嫁さんはジャケ買いは何回かあるらしいけど、ラジオで耳に残った曲が聴きたくてＣＤを購入、
またはレンタルするケースが多いようだ。財布に余裕があるなら買ってしまうのが手っ取り早い
けどなかなかそうもいかない。アルバムを借りると聴きたかった曲だけでなくたまに”掘り出し
モン”に出くわしたりする。『Swingin’Brothers』はまさにそれだったのだ。

全ての曲に彼らの抜群のセンスが溢れ出て（YOYOはバークリー音楽学院にてきっちり音楽
を学んでいる。学んだからどうってワケではないが…）、一枚のアルバムにこんなに色々と
詰め込んじゃっていーの!?、と彼らのアイディアとイメージの枯渇を心配してしまう程のデキで
あった。すんげー楽しい…！特に僕は１２曲目”タイル”という曲にやられてしまった。
カーステレオで”タイル”をエンドレスで（２０回以上も）かけ続け僕は幸福感からずーっと笑顔
であったに違いない（キモい）。

なんて良いアルバムに出会ってしまったのだろうとＭＤを録っている嫁さんに伝えた。
「ソフェットマジで最高！オレじゃ絶対見つけられなかったＹＯ！ありがとんとん！」
「ソッフェだってば」

またまたー冷静だなぁ。