再生医療へ大躍進／体細胞から万能細胞を／人工多能性幹細胞（ｉＰＳ細胞）

■ヒト人工多能性幹細胞（iPS細胞）の樹立に成功（京都大学-お知らせ）※11/23追加
■ヒトの皮膚から万能細胞　京大チーム成功（Yahoo!ニュース）

ヒトの皮膚細胞から、あらゆる細胞に分化できる「万能細胞」を作ることに、京都大再生医科学研究所の山中伸弥教授らが初めて成功した。ヒトの胚（はい）性幹細胞（ＥＳ細胞）とほぼ同等の能力があり、受精卵を使わないため倫理的な問題も回避できる。患者の皮膚から移植用の臓器を作れる可能性があり、拒絶反応のない新たな再生医療の実現に道を開く画期的な成果だ。

いやー、これ凄いなぁ。
ES細胞（Embryonic Stem Cell）も、ヒトの身体の組織や器官を形成するあらゆる細胞に分化し得る能力を持つ細胞で”再生医療への応用”という意味で期待されてましたけど。素人考えでも倫理的にどうなん？てのはありましたよね。

　・ヒト胚を壊したり、操作を加えていいのか
　・クローン人間作成を助長するのではないか

ウニの受精卵とか胚なんかは割球をいじくったり切ったり貼ったりしても何とも思わなかったですけど、同じ事をヒト胚でやれと言われたら出来んでしょう。「このまま成長したら人間になるんだよな…」とか絶対躊躇すると思う。それがどんなに医療に役立とうが研究者としての名誉に繋がろうが…そうだな、「神の領域を汚してしまう」とか陳腐な言葉が浮かんでしまった。そもそも僕に「やれ」なんて言うヒトいない（笑）

でも分化し切ってしまった体細胞なら確かに倫理面はクリアですよね。10年以内には理想的な再生医療への実現が可能とも言われているようで、ほんとにどこまで進歩するんだ医療？てな感じです。ノーベル賞取れるかなー