ＭＳＸ版 悪魔城ドラキュラに思いを馳せて／差込口２ [ゲーム]
最近プレイ中のゲーム「悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架」。
- 出版社/メーカー: コナミデジタルエンタテインメント
- 発売日: 2006/06/29
- メディア: ビデオゲーム
何で最新作「悪魔城ドラキュラ ギャラリー オブ ラビリンス」じゃないかってそりゃあ「蒼月の～」のコナミザベスト版が出たからに他ありません。おじさん色々と出費がかさんでいるために新作をおいそれと買うわけにゃイカンのです…。
悪魔城ドラキュラシリーズといえば、僕が初めて出会ったのはかれこれ２０年前にもなりますがＭＳＸ２版の「悪魔城ドラキュラ」です。このソフトはソニーのＭＳＸ２本体と同時に買ってもらった思い出の代物で僕のゲーム史（？）には絶対に欠かすことの出来ない一本。それまでサンヨーのＭＳＸ１で遊んでいたため、グラフィックの綺麗さと安定に本当に感動しました。ＭＳＸ２の性能をがつんと見せ付けられたんですね。衝撃の強さで言ったらスーパーファミコンのＦ－ＺＥＲＯを初めて見た時よりずっと大きい（僕の中では）。
衝撃の強さ。
悪魔城ドラキュラのインパクトのデカさは何もグラフィックだけじゃあない。”悪魔城ドラキュラ＝鞭（ムチ）が武器”というのも斬新でした。剣やビームではなくて敵を鞭で倒す。ゲーム中ハートを集めて様々なアイテムと物々交換が可能なのだけど、そのいわばショップの店長にあたるのが老婆。驚いたのは壁などに隠れた老婆を見つけたら、なんと鞭で打たないと取り引きが始まらないのです。バシっと鞭で打つと、「♡×５０⇔アイテム ＯＫ？」となどと聞いてくる。
いやーびっくりしましたね。仮にもこの婆さん敵ではなくてアイテムを売ってくれる大事な人ですよ。老体に鞭打つってのは彼女自身がもうやっていることで僕の役目じゃない。取り引きしないで鞭を打ち続けると手持ちのハートがどんどん増えていくのでバシバシ鞭入れてたら老婆が真っ白になって消えてしまい、その瞬間のバツの悪い感情は今でも覚えています。羅生門の下人が、死人の髪を抜く老婆の着物を剥ぎ取って残した一言、「そうしなければ餓死する身なのだよ」と僕もつぶやいたかどうかはわかりません。でも結構楽しんで鞭振ってました（そんな趣味はないですよ一応）。座ってる無抵抗な婆さんを鞭で打つゲームなんて今許されますかねぇ。
そんな素敵な思い出があるために悪魔城ドラキュラシリーズはチェックしてしまいます。最近だとＰＳ版の名作「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」、ＧＢＡ用の「悪魔城ドラキュラ Circle of the Moon」、「Castlevania 白夜の協奏曲」、「Castlevania 暁月の円舞曲」、ＰＳ２版「Castlevania」…あとファミコンミニシリーズで「悪魔城ドラキュラ」は購入しちゃってます。これでも全シリーズの４分の１にも満たないと思う。で、今回買ったＤＳ版「蒼月の十字架」ですけど「月下～」からの流れをくむいい意味でのマンネリの楽しさはありますね。アニメ画が多くなってきて昔のドラキュラをやってきたおじさんとしては軟弱だなぁっつーか雰囲気でないってのはありますが（老婆を鞭で打つような殺伐としたゲームよりいいですかね）。でまあいつもと同じだなと思いつつ取説なんかも読まずに適当に進めていてあとから取説を眺めていてある点に注目してしまいました。いや、大注目ですよ。
「キャッスルヴァニア 暁の円舞曲」を使った遊び方
～略～ＤＳカード差込口に「悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架」を、ＧＢＡカートリッジ差込口に「キャッスルヴァニア 暁の円舞曲」のＧＢＡカートリッジをしっかり奥まで差し込んでください。～略～ゲームが始まり、アイテム等に変化が現れます。
おい何このＭＳＸ時代のコナミを髣髴させる仕様。そう、ＭＳＸにはＲＯＭカートリッジの差込口がなぜか二つあったためソフトを二つ差すことが可能でした。多くのゲームはどちらか片方しか起動しませんでしたが、ここに目をつけたコナミは、例えば差込口１にグラディウスを差込口２にツインビーを差して起動させるとグラディウスの自機”ビックバイパー”の代わりにツインビーでプレイ可能になる…といった遊び心で他のソフトの購買欲をかきたてたワケですけど。コナミのゲームを10倍楽しむカートリッジなんてのはこのシステムを利用した最たる例ですが、ＭＳＸ版の沙羅曼蛇はグラディウス２を差込口２に入れないと真のエンディングが見られない、つまり沙羅曼蛇クリアしたいならグラ２も買えよおまえらというヤクザ的仕様で多くのＭＳＸユーザーに反感を買うことになりました。そらそうだ。あとグラ２にて差込口２にグラ１差しても何も起きなくてコナミに反感を覚えた人は、はい僕だけですね。何か起こると思うだろ普通。
ＤＳはＧＢＡと二つのソフトを起動できるハードですし、「蒼月の十字架」はちょうどシリーズ一つ前のＧＢＡ用「暁の円舞曲」からＤＳへハードの乗り換えをしたソフトですからあの頃の”ＭＳＸ的遊び”を行うにはうってつけの作品だったのでしょうか。現在のコナミにＭＳＸ用ソフトを開発してた人がいる、またはＭＳＸでコナミのゲームを遊んだ人がいてこのアイディアを出したんじゃないかと妄想すると嬉しくてたまりません。いやきっとそうだそうに違いない！
…なんでこんな長文になってしまったのか（苦笑）
なんでこんな長文になってしまったのか...だって？
それはおじさんが子どもの頃からおしゃべりだからでしょ。でもおじさんの文章は面白いから最後まで読んじゃったけど。
by みぃも (2007-01-21 10:40)
書き始めはこんなに長くするつもりはなかったんですよ。ＭＳＸの思い出語ると熱くなってしまう…（＾＾；
悪魔城ドラキュラはＢＧＭも秀逸。どんどんつた♪っと。
by kasokage (2007-01-21 20:16)