「天空の蜂」がイイ／東野圭吾さん祝！直木賞受賞 [書籍]
第１３４回芥川・直木賞 受賞者決定
第134回直木賞は東野圭吾さんに決定！
第１３４回芥川・直木賞（日本文学振興会主催）の選考委員会が１７日、東京・築地の「新喜楽」で開かれ、芥川賞が絲山（いとやま）秋子さん（３９）の「沖で待つ」（「文学界」９月号）に、直木賞は東野圭吾さん（４７）の「容疑者Ｘの献身」（文芸春秋）に決まった。ともに、何度も候補になったことのある実力派の受賞になった。
ようやく東野圭吾が直木賞を受賞したようです。
いったい何回直木賞候補になったんでしょうか。『秘密』、『百夜行』、『片思い』、『手紙』、
『幻夜』…実に５回も候補作品として挙げられている（間違っていたら教えて下さい）。
何度も候補に挙がるものの受賞出来ず、東野圭吾は選考委員に嫌われているのでは？
なんて噂も流れたそうですが、今回『容疑者Ｘの献身』にて晴れて受賞となりました。
どうか”もうあげてもいいでしょう”的な選考理由じゃありませんように…ないとは思うけど。
ご本人のコメントがまた良い。
「受賞まで７年かかりましたが、強がりでなく、すごく楽しい７年でした。落ちるたびにヤケ酒を飲んで選考委員の悪口を言っていました。それが出来ずに寂しくなるかなと思ったけど、やっぱり今日は勝ててよかった」
今や東野圭吾は出す小説は必ずヒットし、作品はＴＶドラマ化、映画化されるなど超売れっ子
作家であることは間違いなく、あーそうそう去年の秋に買った雑誌にも大きく取り上げられて
いましたがその雑誌はなんとTarzanですよ。”ミステリ作家東野圭吾の創作パワーの源は
スノーボードのトレーニング！”と紹介されていてダンベルトレーニングしている写真なんかも
載せてありました。この人いったい…。
でも東野圭吾はスポーツものも面白いんですよね、スキージャンプを舞台とした『鳥人計画』
とか高校野球を描いた『魔球』とか。好きなんでしょうねぇ、スポーツ。実はこれら東野作品は
全部妹から借りて読みました。まぁほとんどが面白かったかな。印象的な作品をあげるなら
テンパチこと『天空の蜂』。ページ数もあり重厚な小説だけど徹夜で一気に読んだ。読まざるを
得なかったすね、続きが気になって眠れなくて。ほんと迷惑な小説です。さすが電気工学科卒
元エンジニアだけあって描写が理系的、かつ読みやすい。おすすめであります。
受賞作品である『容疑者Ｘの献身』も早く読みたいですねー。文庫化されるのは相当先だから
妹が買ったら貸りて読もうかなと（自分で買え）。天才数学者ＶＳ天才物理学者という異色の
対決も見物（なんか”天才”て言葉が軽いな～）。数学者といえば最近話題の「博士の愛した
数式」も数学が大きくクローズアップされていますし、去年の”アキバ系おたく”ブレイクスルーの
次は数学者なんじゃねーの!?と密かに予言しておきますよ。某巨大掲示板から「微積男」
とか流行ったりしてな！（それはない）
ともあれ直木賞受賞おめでとうございます。
- 作者: 東野 圭吾
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/08/25
- メディア: 単行本
『天空の蜂』
私も好きです。すごく。
by rivius (2006-01-18 16:40)
こんばんは。
東野さんのインタビューは正直すぎて笑えました、たぶん選考委員に嫌いな人がいるなと。あとスポーツしているだけあって若いですよね、とても47歳には見えません。
『天空の蜂』は読んだことがないので読んでみようと思います。
by (2006-01-18 20:18)
おお、riviusさん！どうもです。
『天空の蜂』は傑作ですよね。「沈黙する群集」という言葉が、
この本を最初に読んだあの時から妙に頭に残っています。
by kasokage (2006-01-18 21:50)
＞やすさん
はじめまして。nice!＆コメントありがとうございます。
インタビューかなり正直でしたねぇ。なんとなくなんですが、東野圭吾は
選考委員などという人達が主観で選ぶ直木賞（権威）に対して実はかなり
冷めているんじゃないかと勝手に思っていました。でもインタビューの
笑顔を見たら、あ、やっぱ凄く嬉しいんだと（笑）。まぁ良かったです。
『天空の蜂』はぜひ読んでみて下さい！
by kasokage (2006-01-18 22:09)
はじめまして。コメント＆TBありがとうございました。
『天空の蜂』読み応えがありますよね。
『容疑者Xの献身』も面白かったです。
直木賞選考委員の某氏に嫌われていたという話は、豊崎由美さんがWEB版「文学賞メッタ斬り」のページにある「第134回芥川賞・直木賞受賞作発表を聞いて」で、書かれてますよ～。本当だったんですね（笑）
by たかとう (2006-01-21 20:04)
たかとうさん、はじめまして。こちらこそコメ＆ＴＢありがとうございます！
色々調べたら某氏のごにょごにょした事情はかなり有名らしいですね（笑）
そんな個人的な思いが選考に反映される事はないと信じたいですが
そこはまぁ人間ですからねぇ。。
『容疑者Xの献身』は文藝春秋で読む方向であります。楽しみ～
by kasokage (2006-01-21 21:46)
ＴＢありがとうございました。
「天空の蜂」は個人的東野作品ベスト５に入ってます。
by モーラ (2006-01-22 00:09)
モーラさん、こちらこそコメント＆ＴＢありがとうございます！
『天空の蜂』は僕の個人的東野作品ベスト５にも、いやベスト３に入っているかも。
直木賞受賞で他の作品もまた注目を浴びるんでしょうねぇ。
by kasokage (2006-01-22 01:02)
『容疑者…』早く読みたい！！！
by ダラッ妻＠台北 (2006-01-22 01:43)
はじめまして。TBさせていただきました。
わたしの記事は、亀田君のことを先に書いているので、TBだけでは、違う記事のように見えると思い、コメント書かせて頂きました。
直木賞受賞、東野ファンとして自分のことのように嬉しいです。
『白夜行』もドラマ化され、もっともっと東野作品が読まれるといいなと思ってます。
by giichan0817 (2006-01-22 09:50)
＞ダラッ妻殿
台湾楽しそうですなぁ。いいなーいいなー（←ホタテ）
『容疑者～』、大学図書館から1,000円で借りる夢を見ました。
あの大学って金取るシステムだったっけ（笑）？
by kasokage (2006-01-22 12:41)
＞giichan0817さん
はじめまして。コメント＆ＴＢありがとうございます！
『本嫌いだったむかしの自分のような少年が面白く読める小説を書き続けたい』
とはなるほどです。東野作品読みやすいですもんね。僕も本嫌いだったし、
今でも難しいものは読めませんから…（笑）
by kasokage (2006-01-22 13:04)
こんにちは。遊びにきました。
「天空の蜂」、まさに今日買ってきたばっかりであまりの偶然にびっくりしました。
他には「俺は非情勤」も買いました。どちらから読もうか今楽しく迷ってるところです。
by ちな (2006-01-22 20:10)
ちなっちゃんさんどうもです！
『天空の蜂』購入されましたか～。『俺は非常勤』とは全くタイプの異なる小説
ですが２冊ともおもしろいですよ。しかし新しい本を選んだり買ったりするのは
楽しいですよねぇ。じっくりと１冊を選ぶもよし、古本屋で１００円～２００円の
本を大人買いし（笑）乱読するもよし、であります。
by kasokage (2006-01-22 21:04)
『白夜行』、イクスピアリンの本屋さんは入荷待ちだったｙｏ！
すごいね、直木！
by ダラッ妻 (2006-01-30 20:15)
Well done!
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by Julie (2006-05-09 15:28)