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快気祝い。 [日常]

祖母の手術が無事に成功し経過も良好なので本日無事に退院。

入院中はすっかり弱々しく病人になってしまい、もしかしたらこのまま気持ちが回復せずに
ずるずるといってしまうのではないか…と家族で心配していた。病院という、日常と離れた
”別世界”にいると雰囲気に飲まれてしまい何もなくても「自分はどこか悪いんじゃないか」、
という気分になる。当然医師や看護士、家族は”病人”としてみるので益々その気分から
抜け出せなくなってしまうのだ。

僕が中学校二年生の時、左足首の手術のために一ヶ月程入院をしたのだが、恐らく両親は
必要以上に僕を甘やかさないというルールを設けたのではないだろうか。現に「僕は足が悪い
んだから学校に行かずにゲームをやっていてもいい」とか「具合が悪いのに何で注意されなきゃ
いけないんだ」などと弱者を前面に出してかなり甘えた考えを持っていた。ここで甘やかして
しまうのは”しっかりやれ”と厳しくするよりずっと簡単なのである。

さて、退院してきた祖母は病院にいた時とは打って変わって元気になってしまった。
老眼鏡をバシっとかけ、入れ歯をカチャリとはめ、普段の服を着る…やはりこれが大事
なんだと思う。病院は大抵便宜的にパジャマを着ることになっているけど、その必要のない
人はなるべく普段着でいた方が気分もシャキっとして病気も早く治るんじゃないかなぁ。

快気祝いとして実家で鯛を食べた。
祖母は食欲もまったく衰えずに食べている。右目のガーゼも取れてまるで電灯が点いたように
良く見えるようになったと言う。嫁さんの買ってきた花もキレイだと嬉しそう。よかったよかったと
皆おいしく鯛を頂いていると祖母が自分の手を見ながら少し浮かない顔。

「おかしいねぇこんなにシワあったかしらーもっと若いはずだったのに…」

そっか。
花だけでなくシワまでしっかり見えるようになったのね(笑)


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