へらへらぼっちゃん/町田 康 [書籍]
エッセイ集はわりと好きである。
なにが良いって本をすぐに閉じられるとこ。ちょいとした空き時間にカバンからすっと
取り出し2~3編程読んでまたカバンに戻す。非常にキリが良い。途中で中断しようとも
それぞれが完結した文章なので少しも惜しくない。ところが小説はこういった読み方は
難しく、ある程度まとまった時間を確保しないと僕は楽しめないのだ。学生の頃電車の
中で読んでいた本があまりに面白くて、乗り換えの間も歩きながら読んでいたことが
ある(かなり気持ち悪いのでマネしないでね、危ないし)。
そうそう、一番悔やまれたのは浅田次郎の『壬生義士伝』を家で読んでいて、まさに
クライマックス吉村貫一郎が親友大野次郎右衛門に切腹を命じられる場面、もうハラハラ
ドキドキページをめくる手が震え感情も最高潮の高ぶりを見せたその時……
ねじまき鳥クロニクル<第3部>鳥刺し男編/村上春樹 [書籍]
ねじまき鳥クロニクル3部作やっと読み終わったどー。
結局一ヶ月以上もこのシリーズを持ち歩いてしまった…。もし『ねじまき鳥~』が一冊の
ぶ厚い本だったら絶対読むのを挫折していただろうな。日頃、読書をするための集中した
時間は取らずに、ちょっとした待ち時間とか寝る前の数分に本を開く程度だ。
学生時代は通学に二時間も要したが電車に始発から乗り座ってしまえばそれなりに
読書に時間を費やせた。車通勤の快適さに慣れてしまったため、もう電車通いには戻り
たくないけどあれはあれで貴重な時間であったようだ。通勤電車での勉強だけで資格
取得してしまう人も結構いるらしいし。(言うほど読んでないけど)
PSI!WEB/にぎりこぷし [書籍]
友がみな我よりえらく見える日は/上原隆 [書籍]
昨夜突然振り出した雨に打たれたからだろうか、風邪をひいてしまったらしい。
食欲が全く無くなってしまったが最近無駄な脂肪がカラダの色んな場所で盛んに
アピールしてきていたのでちょうど良い。とりあえずビタミン剤だけ飲んどこー
ホームレス同然の生活を続け妻子からも捨てられた芥川賞作家、アパートの五階から墜落し両目を失明した市役所職員、その容貌ゆえに四十五年間、一度も男性とつきあったことのない独身OL…人は劣等感にさいなまれ深く傷ついたとき、どのように自尊心をとりもどすのか。読むとなぜか心が軽くあたたかになる、新しいタイプのノンフィクション。
解夏/さだまさし [書籍]
昼過ぎにやっと目を覚ました。
買っておいたメロンパンを食べながら牛乳を飲む。
よく見るとパンも牛乳も賞味期限が一日切れているけどまぁ気にしない。
んーまだ腹が減っているなー、と思ったら無印の「鶏団子入り中華がゆ」がテーブルの
上に置いてあるじゃない。あとで食べよー
嫁さんは金曜日から学生時代の友人達と二泊三日の京都旅行に行っている。
皆恐ろしく多忙なのにそれぞれが何とかやりくりしてスケジュールを調整したらしい。
よく会社の同僚とも話すのだが女性は元気である。いくつになっても一緒に旅行したり
食事したり習い事をしたりする友達がいて、友達と遊ぶために日々頑張れるなどと
言うのだ。すごいなぁ。確かに男性はそういった横の繋がりをキープするのは苦手
かもしれない。僕が学生の時仲の良かった友達と旅行するところを想像してみる。
おっさん四人で二泊三日の京都旅行…。あまり画にならない。
そういったわけでダラダラと過ごしている。
一人暮らし時代を思い出すなぁ。
ねじまき鳥クロニクル<第1部>泥棒かささぎ編/村上春樹 [書籍]
ようやく第1部が読み終わった。
読み始めたのが先月21日なので実に3週間もかかっている…おそっ!
ねじまき鳥が世界のねじを巻くことをやめたとき、平和な郊外住宅地は、底知れぬ闇の奥へと静かに傾斜を始める…。駅前のクリーニング店から意識の井戸の底まで、ねじのありかを求めて探索の年代記は開始される。
まだ1部しか読んでないので何とも言えないがストーリーはイマイチ面白くないっつーか
よくわからない(笑)。でも文章のうまさだけで読めちゃう感じかなぁ。この辺が村上春樹。
”加納クレタ”の痛みの描写と後半”間宮中尉の長い話”の中でのモンゴル人による拷問
のシーンは読んでてちと気分が悪くなったかも…。流れをぶった切るかのようなこの”間宮
中尉の長い話1,2”がこの後のストーリーの中でどう位置づけられるのかが気になる。
さて「<第2部>予言する鳥編」に取り掛かるか。
読み終わるのはきっと3週間後(苦笑)。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド/村上春樹 [書籍]
先週嫁さんの通院に付き合った時、待合室で文庫本を開いた。
村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル<第1部>泥棒かささぎ編」。
出版会社に勤めている従兄弟から送ってもらっていた本でまだ手をつけずにいた。
病院とは得てして待ち時間が長いので家を出る前にカバンに入れておいたのだ。
読み始めるとすぐに村上春樹ワールドに引き込まれていく。
あの不思議な透明感のある、悪く言うとスカした(笑)独特の文章は健在であった。
結局待ち時間はたったの20分足らずで初めの十数ページしか進まなかったが…。
読書はあまり好きな方ではなかった。
家族は皆活字中毒者で本ばっかり読んでいたようだが僕の愛読書はジャンプであり、
サンデー、マガジン、将棋の本(米長邦雄、谷川浩司)、MSX-FANであった。