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花火より楽しかったイベント/夜の散歩 [日常]

職場の催しで千葉港近くのホテルで食事をしポートタワー花火大会を観覧した。
人の集まりが悪く寂しいイベントとなってしまったものの、うちわを扇ぎながら見る花火はそれなりに夏を感じさせてくれた。

イベント終了後現地解散となり各々電車やモノレールやバスで帰っていたが、僕は先輩のEさんと二人で歩いて帰ることにした。千葉港からだと大体6~7kmぐらいで、激混みの公共交通機関を使うくらいならちょっと時間がかかっても歩いたほうが良い、というのが共通の意見だったのだ。

いざ歩いてみると暑くて全身汗だくになってしまった。それでも夜歩くのは楽しく、ゴール付近で見つけたミニストップに入るとクーラーが効いていてまるでオアシスのようであり、この上なく美味いハロハロを食べた。こんなに美味いアイスを食べたのは久しぶりだ。Eさんと「金なんかかけなくてもここまで楽しめるんだ」と笑いが止まらなかった。

いいですよ、歩くの。

夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)

  • 作者: 恩田 陸
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 文庫

そうだ、昔書いてアップしてなかった記事があるのでここらに載せとこ。書きかけだけど。

―以下、半年以上前に書いた駄文です

皆さんは真夜中に外を歩いたことがあるだろうか。
僕は、あります。結構好きです。院生だった頃、一時期はほぼ毎日出歩いていたといってもいいくらいでした。どこか目的の場所があるのではなくて、”夜中に歩く”それこそが目的。社会がストップしてしまっている中で自分だけ動いている感覚がよろしかった。病んでますね。

夜中に歩くといつもの見慣れた道が全く変わってしまいます。景色とか音とかにおいとか、雰囲気がまるで違う。皆が寝静まったころ一人で家を抜け出し黙々とひたすら歩く。自販機で缶コーヒーを買い飲みつつ煙草をぷかっと吹かそうもんならあまりの気持ちよさにやみつきになってしまうでしょう。

【真夜中の散歩 ―思い出その1― 】
大学3年生。高校時代の同級生がホノルルマラソンに参加しようなどと迷惑な提案をし渋々承諾するも何の準備もしないまま残り1ヵ月を切った。参加する4人の内2人は高校ラグビー部→大学ヨット部というバリバリの体育会系トレーニング馬鹿、もう1人は中学高校とバレー部で高校のサッカー大会ではサッカー部員を差し置いて得点王に輝く運動神経の持ち主。一方わたくしkasokage、校内マラソン大会430人中412位を叩き出す貧弱不健康ドラマー(テレビゲーム好き)。僕だけ人種が違う。

ホノルルマラソンは12時間以内に完走しないと記録が残らない。記録なんてどうでもいいが完走ぐらいはしないとすこぶる格好悪い。なんとかせねば…。と悩むだけ悩んでなーんも対策せずにいたある日大学の友人と高田馬場で遊んでいて終電を逃してしまった。泊まりにくるか?と誘ってくれる友人に甘えようかと思ったその時ある考えが浮かんだ。そうだ、飯田橋まで歩いてみよう。飯田橋に辿り着かないようじゃホノルルなんて夢また夢だ。時計は夜の1時を回っていた。

高田馬場駅から飯田橋駅は東西線だとほんの10分程度である。ところが歩いてみると結構時間がかかった。一駅分歩いた早稲田あたりで「やっぱり泊まらせて」と携帯電話のボタンを押しかけるがなんとか思いとどまり早稲田通りを歩き続ける。本当にいいのか?今ならまだ間に合うぞ?という悪魔のささやきを振り切りながらさらに神楽坂駅に向かう坂をのぼっていると急に息苦しくなったので、缶コーヒーを買って煙草を一本(←真似しちゃだめ)。この一服でなぜか回復しどうにかこうにか飯田橋駅に辿り着いた。

普段乗り換えで使ったりラムラで時間をつぶすだけだった飯田橋駅を真夜中に改めて眺めてみると、不思議な親近感みたいなものが生まれた。普段は見られないアイツの一面を垣間見たような――。突然今度は隣りの駅、水道橋が見たくなった。そもそもゴール設定を飯田橋にしてどうする。あまりにノープラン。午前2時に飯田橋。デニーズで始発まで時間をつぶすか?…いや、行けるとこまで行くしかない。

そして水道橋。静かな東京ドームを左手に見ながら歩く。駅前の交差点はタクシーがぽつんぽつんと確認できるくらいだ。もちろんダフ屋もいない。いつでも友人に連絡できるよう命綱のように握っていた携帯電話をズボンのポケットにしまい、足は当然のように御茶ノ水駅に向かった。順天堂大学を超え医科歯科を右折、日中駿台予備校生や明治大学の学生でごった返している御茶ノ水も静かに眠っていた。しょっちゅうひやかしで覘いていた楽器屋も閉まっている。

ここまでくるとランナーズハイ状態になって逆に立ち止まることが出来ない。総武線に平行するように14号を歩いていった。途中一回浅草橋近くの公衆便所で用を足して、気付いたら錦糸町駅まで来てしまっていた。駅前の信号を渡ると韓国人の集団が笑顔で話しかけてくる。完全に誰かと間違えている。ぽかーんとしていると一瞬驚いた表情を見せたあと大笑いしながら去っていった。そんなに似てたの?

時間は午前4時前。疲労と足の痛みの裏に残る爽快感。そのまま始発まで時間をつぶし、がらがらの総武線快速で千葉まで帰った。真夜中に目的もなく高田馬場から錦糸町駅まで歩いた人ってどれくらいいるだろう。よほどの暇人か変人だけか。しかしこの無意味な散歩のおかげか知らないが、ホノルルマラソンでは6時間半で完走することが出来た。

【真夜中の散歩 ―思い出その2― 】
※書くの面倒くさくなっちゃった。気が向いたら書こうかな。


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