世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド／村上春樹 [書籍]
先週嫁さんの通院に付き合った時、待合室で文庫本を開いた。
村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル＜第１部＞泥棒かささぎ編」。
出版会社に勤めている従兄弟から送ってもらっていた本でまだ手をつけずにいた。
病院とは得てして待ち時間が長いので家を出る前にカバンに入れておいたのだ。
読み始めるとすぐに村上春樹ワールドに引き込まれていく。
あの不思議な透明感のある、悪く言うとスカした（笑）独特の文章は健在であった。
結局待ち時間はたったの20分足らずで初めの十数ページしか進まなかったが…。
読書はあまり好きな方ではなかった。
家族は皆活字中毒者で本ばっかり読んでいたようだが僕の愛読書はジャンプであり、
サンデー、マガジン、将棋の本（米長邦雄、谷川浩司）、MSX-FANであった。
村上春樹といえば中学の時隣りの席の女の子が休み時間に本を読んでいて、
僕が何読んでるの？と聞くと「ノルウェイの森。kasokage君にはまだ早いから
マンガでも読んでれば？」と鼻で笑われた。別に読みたかねーよ、はじめの一歩
の方がぜってーおもしれーと返してやったけど、たぶん彼女は聞いてなかった。
余談だが何で国語の先生は誰もが”本を読め”と言い、夏休みの宿題では読書感想文
なるものが必ずあったのだろう。もちろん本の楽しさを知るきっかけになった人もいるかも
しれないけど、読書を強要されたり義務感で本を選んだりするのは僕は嫌だったなぁ。
理系だから本なんて読まなくてもいい、と思ってたし…(＾＾;
閑話休題。
病院でふと、今まで自分がどんな本を読んできたのかが気になってしまった。
好きなジャンルは、とにかく難しくなくて面白いもの！（ジャンルと言わない）
やたら長いのとか漢字が多いものとかはニガテなんだよね。。
過去に読んだ本、現在読んでいる本、読もうと思っている本などをチェックするために
これからこのブログに載せていこうと思います。お勧めレビューとかは今のところ
やるつもりはないです。
- 作者: 村上 春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1988/10
- メディア: 文庫
- 作者: 村上 春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1988/10
- メディア: 文庫
高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。
村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」。
活字中毒間違いなしの妹が薦めてくれたんだよな、確か。
僕の中では村上春樹っつったら「ノルウェイの森」でも「ねじまき鳥～」でもなくコレ！
どちらかの世界では”歌”という概念がなく、”僕”が歌ったらその世界の住人が
驚いた…というシーンを思い出したぞ。”歌”がない。考えたこともなかったけど
そんな世界で初めて”歌”を聴いたらそりゃビビるよ。真面目に喋れって。
作家の想像力って凄いのね。
この本を読んで、あの時絶対読まないと誓った「ノルウェイの森」に
手を出してもいいかなと思ったのでした。
「ノルウェー」は正直オススメしません。
読むなら、精神状態の良いときに読まないとかなりへこみます。
疲れているときとか悩みがあるときにまず手にとってはいけない
本なのに、なんでそんなに評価が高いかなぁ…（謎）。
好きか嫌いかで言えば、超超超超大嫌いな本。
ま、好みがあるのでもしかしたら気に入るかもしれませんが。。。
by 活字中毒よこぴー (2005-04-22 06:29)
実はもう読んでます。
読後感はあまり良くなかったような…。
ただ、僕はヘコんだり悩んだりしてる時ほど
暗い本や悲しい本を欲してどん底に落ちたくなる
Ｍッ気たっぷりなトコがあったりする。
by kasokage (2005-04-22 19:53)